沖縄一人旅の雑記 その1
井上ききです。
いつも、旅に出かけた先では、できるだけ現地の人になったみたいに過ごしたくなる。
所詮ホテルに泊まってるから、できるだけって話なんだんだけど。
できるのは、まずはスーパーに行くことと、現地のAMラジオを聴くこと、飲み屋のカウンターで飲むこと。
今回は沖縄の那覇市に3泊の旅でした。
ミートソースのおばあちゃん
南城美術館に向かう途中で、スーパーに寄ってみた。
どんなお惣菜があるかなーって、買わないけどただジロジロ見る。
ぜったい変な人(笑)
お魚とかもね、あんまり見かけない大きさで売ってたりする。買わないけど。
泡盛を紙パックで買って帰ろうと思ってたので、お酒売り場を物色していたら、小さくてかわいいおばあちゃんに話しかけられた。
何を言っているのか、あんまり良くわからないんだけど、ミートソースのレトルトパックを持って、パッケージを指さしているので、これには麺は入ってるのか?とたずねているんだとわかって、
「これは、ソバは入ってないよ。ソースだけだよ」って教える。
すると、もっと聴き取れない沖縄の言葉で、なんかしゃべってる。
おそらくこんな感じ。
「やっぱりそっかー、あなたにきいてよかったわ。前に買ったときに、ソバが入ってなくてがっかりしちゃったものだから。本当にありがとう!」
そう言って、私のカラダを遠慮なくボディタッチしまっくて、「だったら、もどして来るよ」みたいなことを言って去っていきました。
後で地元のお姉さんにきいたら、こっちの年配の女性は、親しみを込めてめっちゃ触るらしい(笑)
おかげでなんだか、オキシトシンが分泌された気がする。
「ゆたしく!」
運転中はずっとAMラジオを聴いてたんだけど、面白すぎて車から降りたくないくらいでした。
その日のお便りのテーマが「変なデートしたことありますか」っていう、これまた面白すぎるテーマを沖縄の独特のイントネーションで、パーソナリティのオジサンがつっこむ。
良い。良すぎる。とてつもなく心地いい。
そのパーソナリティのオジサンが、
(オジサンでいいのかわからないけど勝手に50才くらいと思ってる)
「メッセージは*****どっと じぇーぴーまで!ゆたしく!」
って何度も言うので、「ゆたしく!」ってなんだろうと調べてみると、「よろしく!」って意味だと分かる。
おお、なんか「ゆたしく!」ってかわいいかも、と思って覚えて使ってみる気まんまんでいた。
でも、後でわかるんだけど、どうやら年配の人しか使わない古い沖縄弁らしい。
アブナイ、アブナイ💦
「だからよー」
もうひとつ、言葉の話をすると、沖縄に入った日に行ったバーで、「だからよー」という沖縄の言葉がすごく便利でおススメ、って教えてもらった。
強めに言ったり、可愛く言ったり、まじめに言ったり、言い方や状況次第で、
「そうでしょ!」「そうだよ」「そのとおり」などの、肯定や共感や承認の意味でもOK。
または、「だから言ったじゃないか」などの意味でも使うことができるし、大阪弁の「しらんけど」のように、責任逃れ的にも使えるらしいし、無限に使える便利なワードみたい。
地元の人と話をしてると、ちょいちょい出てきて、これもお気に入りになった。
でも、ネイティブに使いこなすのは難しそう。
これって、いわゆる沖縄の方言ってわけではなくて、いつからかみんなが使うようになってきた言葉だとか。
そういうのいいですよね、って話をしていたら、「だからよぉ」を使っていいよ、という謎の許可をもらう(笑)
コミュニティって、言葉とか文化を生むよね。
エミークでも、「えみ活」とか「ワークシート案件」とかいう言葉をみんなが自然と使うようになってきた。
何かモヤモヤする出来事があると、みんな「えみ活しまーす」とか言う。
「えみ活」とは、自分のモヤモヤを紐解いて解消するために、エミークワークシートに向き合うことを言う。
あるいは、誰かが人に言われたりされたことにモヤモヤしてる話をしていると、「それ、ワークシート案件だね」とか言われる。
こういう私たちにしかわからない言葉ってすごくいいし、言葉に限らず、「えみ活」とか「エミークワークシート」いう文化があるのもいいなーと思った夜でした。
旅に出たら、飲み屋のカウンターに座る
私はよく一人旅をするんだけど、決して寂しくはない。
飲み屋にカウンターがある限り、一人の夜を過ごすことはないのだ。
今回は、ほとんどの日程でお天気が悪かったので、初日に行ったバーで、どこに行ったらいいかをあらかじめリサーチして、行かない方がイイ場所のアドバイスまでもらっていました。
3日目の焼き鳥屋では、まさにシンクロニシティーと言えるような出会いが。
なんと同じ名前(本名の尚子)のお姉さんと知り合って、12月に大阪で再会する約束まで決まった。これまた、偶然に大阪に行く時期がシンクロしてたのでした。
年齢は聞いてないけど、同じくらいだと思う。
そして、2件目へ連れてってもらう。
200円で色んな泡盛をセルフで試飲できる楽しすぎるお店。
そこに地元の人も、旅の途中の人も少しずつ集ってきて深夜まで飲んだのでした。
受け取り上手な私は、そこにいるほとんどの人から200円の泡盛をごちそうになった気がする(笑)
受け取り上手って話で言うと、旅で会ったみなさんから色んなことを教えていただいた。
おススメの沖縄そば屋とか、東京でおススメの担々麺とか、
おススメの旅の本とか、「ありんくりん」という沖縄のお笑い芸人が面白いとか・・・
宮古に行ったら、この居酒屋に行きなさいとか・・・
沖縄の人はカウンセリングとか受けなくて、多くの人が「ユタ」と呼ばれるシャーマンみたいな人に相談に行くとか・・・
スマホの中にメモがいっぱいだった。