何をするにも時間がかかるあなたが余裕を取り戻すための方法とは?
こんにちは!井上ききです。
何かと要領が良くて理解力もあって、早く段取りよく物事を進めて行く人がいる一方で、何をするにも要領も理解力もいまいちで、時間ばかりかかってしまう人がいるんです。
今日は、そんな“なにかと時間がかかる族”であるあなたが人生に余裕を取り戻すための方法をまとめてみます。
井上ききの子ども時代
わたしは恐らくね、子どもの頃は“なにかと時間がかかる族”だったと思うの。母に言わせると、目を離すとすぐにボーっとしてる。
玄関で靴を履いて出かけるっていう、母にしてみればようやく双子の支度を済ませて、今まさに玄関を出ていけそうな、そんな達成感の直前で靴につま先だけ突っ込んだ状態でボーーッとしている私と姉を見つけては
「も―――――――!!!早く靴を履きなさ―――い!!!!」って叫んでいたというのです。
ボーーっとしているときの私は、もうどこか別のセカイにいっちゃってる感じだった。
「早く早く」って言われながら、自分の力を200%出し切って出かける支度をするわけだから、もう靴を履く頃には限界だったんだよね。気を抜くと一瞬で気持ちがゆるんじゃうわけ。
まさに、母が目を離したすきに、うっかりあっちのセカイに行ってしまう子どもだった。
食事の準備や配膳をする時間も、それはそれは追い立てられてて、「早く箸を並べて!」「早くお味噌汁運んで!」「早くしなさいってばっ!!」「もーーー!もたもたしないの!!」という具合。
お母さんったら、腹ペコだったんだろうね。今でもお腹がすくとめっちゃ機嫌が悪いのよ笑
そんな私が大人になると・・・
幼少期の私は、家にいるときは常に急いで何かをしなくちゃいけなかったな~。
大人になってもわたしは、キッチンにいるときは常に慌てて行動してたし、夕食の配膳のときは、子どもたちを急き立てて、「早く箸を並べなさい!」って母と同じことを言ってた。自分でも、なぜ、この時間になると、我を忘れて焦ってしまうのかしばらくは理解できなかったな。
「早く!早く!」って育てられると、実は大人になっても急いじゃう。
あるいは、一日中 母親の「時間がない、時間がない」って言葉を聞いて育つと、大人になってもやっぱり時間がない生活をしてるよね。
もちろん、これは何も学ばないままで生きてたらこうなるってだけで、人間は気づいて変わることができるから、大丈夫よ。
人生にゆとりを取り戻す方法とは?
ある日「もう私は急がなくてもいいんじゃね?」ってようやく気付いた。40才くらいになろうとしてた。遅いよ、遅すぎる。
毎日ここに居ないはずの母親の声にいつも急き立てられている自分に気づいたときに、もうこの生き方は嫌だな、って心底思ったの。
「早く!」って私に言ってるのは、まさにこの私じゃん!だから、自分だけは自分に「早くしなさい!」って言わないことを自分のインナーチャイルドに約束した。
思わず慌てちゃうときは「遅くしなさい(笑)」って言ってみたり。「今ここを生きよう」って意識を現在に向けてみたりしています。
焦ることをやめると意外なことが起こる
焦ったり慌てるのをやめてみて、驚いたことがあるの。それはね、今までよりもたくさんの仕事をこなせるってこと。
生産性は落ちない。落ちるどころか上がったのよ。
これはね、どういう仕組みかというとね・・・焦りがないから、翌日のことまで考えて少しだけ準備をしておくとか、次の作業のために片づけておくとか、丁寧に誰かに仕事をお願いするとか、そういうことができるようになったからなの。
焦っているとね、結局いろんなことが中途半端になっていて、次の仕事や作業に取り掛かるときに無駄なことまでしなきゃいけないんだよね。そのせいで、取り掛かるのにエネルギーがいっぱい必要。
例えばね、にんじんを千切りにするなら、明日の分まで切ってしまおう!と思えたり、出かけようと思って靴を履きかけたけど、あ、クリーニングにジャケット持っていこうって部屋に戻れたり。
いわゆる「まぁ、今度でいっかー」「あしたでいいわー」って思わなくなった。丁寧に自分や家族に向き合えるしね。
毎日焦りながら慌てながら、「まぁ、今度でいっかー」「あしたでいいわー」って言いながら人生終わっちゃったら悲しいですもんね。
誰もあなたを急かしてなんかいないよ。勇気をもって自分のペースを取り戻してみて。いいことしか起こらないから。