「甘える」ができないままで幸せになろうとしても無理な理由
こんにちは!井上ききです。
いま、私のクライアントや受講生さんには「甘えるブーム」が到来してる。「甘える」とか「サボる」というテーマに取り組んでる方が多いの。
甘えるの得意ですか?
「自分でやったほうが早い」が口癖だったりしない?
今日はね、この「甘える」ことが死ぬほど怖くてビビってた“みっちゃん”のことを紹介するね。みっちゃんは、【笑み育カウンセラー養成講座】の4期生さんで、2人の娘さんのママでフルタイムで働く女性です。
「いい子にしててね」「いい子にしてなさい」
“ちゃんとしなくちゃ”“しっかりしなくちゃ”っていつも心で呟いてるって方は、非常に多いけどみっちゃんもその一人だったの。
みっちゃんは、なぜにそれほどまでに「しっかりしなくちゃ」「甘えてはならない」「わがまま自分勝手はダメ」という呪縛を握ってしまったのかっていうと、これは幼少期の体験が影響してる。
みっちゃんは長女でね、妹が生まれるとき4歳くらいだったんだけど、2か月もの間お母さんが入院してて、みっちゃんはお手伝いさんと一緒に過ごしたの。
そのときに覚えているのは、お母さんに「いい子にしててね」って言われたこと。そして、みっちゃんはお母さんに言われた通り、本当にいい子にしてた。
そうしたら、お母さんは帰ってきた。
甘えると見捨てられる
これで「めでたし、めでたし」ってならないのが人間の人生なんだよね。
みっちゃんは、この体験を通して、「いい子にしてなきゃ見捨てられる」というトラウマを握っているの。
だって、4歳のときに2か月間もお母さんが家に帰って来なかったら、「もうこのままお母さんに会えないかもしれない。わたしは捨てられてしまったのかも」って思っちゃう。
こんな体験を持つ方は少なくなくて、この「見捨てられ不安」という呪縛で人生が作られてしまうケースも多い。
つまり、人に嫌われないため、見捨てられないため、要らないといわれないためにだけ頑張ってしまう。しかし、そんな生き方をしているとそのうちに生きづらさが原因で精神的に病んでしまったり、ストレスによって周りの人との関係を損なってしまう。
そして何よりも、やりたことをやらずに人生が終わってしまう。
みっちゃんに起こった革命
さて、みっちゃんは養成講座でいっぱい自分と向き合いながら、周りの人に「甘えてみるキャンペーン」をしてる。
そんなみっちゃんからもらったメッセージを紹介するね。
この4日間、実は子どもたちが毎日夕食を作ってくれています!
テレビに夢中になって、夕食の準備を手伝ってくれない娘たちに、気持ちを伝えたんです。悲しいという気持ちと、お母さんもやりたいことを思いきりやりたいことを。
そしたら、急に夕食を作り始めて、私はマスク作りに夢中。「楽しい~!」と喜んでいたら「“できない”と言ってくれるお母さんがいいな。なんでもがんばって完璧にされちゃうと、私たちの出番がなくなっちゃうから」と長女に言われてしまいました。
涙涙・・・ すごーく気持ちが楽になった出来事でした!
甘え下手さんって、実はまわりの人の活躍のステージを奪ってしまうのね。そして成長の邪魔をしてしまう。これがまさに長女ちゃんの言葉によってわかるよね。いいこと言うよね。
この長女ちゃんの言葉をみんなに伝えなくちゃと思ったの。
甘えるためには2つの信頼が必要
とは言っても「私は甘えると見捨てられる」なんて思い込みやトラウマがある人が、急に甘えられるようになるのは、もちろんハードルが高いし怖いことだと思うの。
甘えたら自分の価値がすごーく下がってしまうような、そんな感覚になるよね。
ということはね、それだけ自分という人間を信じられていないってことが言えるの。
そして、自分が甘えると周りの人が自分を見捨てるんじゃないかとか、嫌いになるんじゃないかなんて思ってるということは、周囲の人のこともぜんぜん信頼できていないということ。
自分のことも周囲の人のことも信じられない状態で幸せになろうなんて、そりゃ無理です。
つまりね、あなたが甘えて頼って、周囲の人を輝かせながら、自分もしたいことをして輝いて生きるためには
自分への信頼と他者への信頼♡
が必要です。
もっと自分の価値を信じてみてほしい。そしてもっともっと、周囲の人の愛情ややさしさを信じてほしい。
そのために幼少期の体験に向き合うのは必須です。