LGBTQと生きづらさ:もし我が子がセクシャルマイノリティーだったら
こんにちは!井上ききです。
井上の連休は、雨でBBQを中止にしたので、仕込んであったお肉を消費しつつ、わたくし・・・
今さらですが、『きのう、何食べた?』を一気見してしまいました。
2~3年前に放送されたドラマで、西島秀俊と内野聖陽のゲイカップルが美味しいごはんを作って食べるやつね。
オジサンのゲイにトキメキながら連休を過ごしたのは私ぐらいかも(笑)
西島秀俊って、ニカッて笑うとあんなにカワイイ顔になるんだね。あれは、瞬殺。連休中に5回くらいキュン死したわ。
今さらこのドラマを観始めたのも訳があって、少し前にLGBTQの方のカウンセリングをする機会があったの。
(LGBTQとはレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、それと性の相手を特定しない人、わからない人など)
そのときに、ゲイのリアルな実情を描いてくれてる作品として、ぜひ観てほしいと言われていて、ずっと観てなかったやつでした。
なんとなく、美しい愛が描かれてそうで、しかも絶対、女子力高い女子じゃない人出てくるやつやん?
自分の愛のカタチとか、女子力のなさと今さら向き合いたくなかったし、自己嫌悪に陥りたくもなかったのだ。
観てみたら、案の定ピュアピュッアな美しすぎるやつでした(笑)
で、私が去年カウンセリングをした方は、LGBTQであることで、たくさんの生きづらさを感じて来たクライアントさんなんだけど、特に心を痛めていたのは、ご両親を悲しませたことなんです。
『きのう、何食べた?』でも、親にゲイであることをカミングアウトしているものの、様々な葛藤を抱える「シロさん」を西島秀俊が演じている。
わたしはこれまでに3000件を超える相談に対応してきたんだけど、これ、みんな同じだなって思った。
ゲイであってもなくても、親の期待に応えられなかったこと、
自分は社会で居場所がない気がしてきたこと、
居場所を作るためにもがいて来たこと、
そして、自分はマイノリティであること。
本当の自分、ありのままの自分を知ってもらうか、隠して生きるかなど。
これって、みんなが抱えてる生きづらさなんだよね。
ただ、その生きづらさをLGBTQの人生を通して描くことで、みんなが共感できるし、それを少し客観的に観ることができる。
みんなの生きづらさを、まとめて引き受けてくれるような、そんなドラマが『きのう、何食べた?」だったんだね。
泣けて、爆笑できました。そして何より癒されたぁぁ。
さてさて、この記事を読んでくれてる方の多くは、誰かのお母さんやお父さんだと思うんだけど、このLGBTQの話、他人事じゃないです。
現在、LGBTQの人口の割合って、8.9%と言われていて、ひとクラスに3~4人いることになる。
もしかすると、我が子が性的にマイノリティーかもしれないって一度でも考えたことありますか?
私はこういうマイノリティーはけっこう受け入れてしまえる方です。
相手が同姓であっても異性であっても、幸せなときは幸せだし、そうじゃないときもいっぱいあるしね。
異性と結婚したとしても、子どもを持てるとは限らないし。
孫の顔を見せなさい、なんて思わない。
まして、早く結婚しなさいなんて、ぜったい言わないと思う。
こんな私だから、大学は行っときなさいなんてことも言わないし、勉強しなさいも言わない。
わたしって、子どもたちへの期待値がかな~り低いです(笑)
少しは期待してやりなさい、って話しです。
『きのう、何食べた?』の中で「シロさん」の母親がこんなことを言うシーンがあったんだけど、
「お母さんは、あなたが犯罪者であっても、同性愛者であっても、あなたの味方だから」だったと思う。うろ覚えだけど。
もしも、子どもたちが何らかのマイノリティであっても、わたしもまさに、こんな気持ちなんだよね。