確認せずに一人で考えてしまう原因は日本の美学「〇する」だった
こんにちは!井上ききです。
わからないことがあるとき、なぜか一人で「こういうことかな」「こんな想いなのかな」って一生懸命妄想しているときありませんか?
それ、エネルギーの無駄遣いですよね。
この記事では確認したら済むのに確認しないでいるケースについていくつか解説し、さらにこの、確認しないでひとりで悩む原因について解明していこうと思います。
この記事を読むと、もっとシンプルに楽に他者と関わっていくコツを掴むことができますよ。
体調不良で休んでいるスタッフに連絡していいの?
企業の所長さんとか経営者さんから、こんな質問を受けることがけっこう多いです。
「鬱で休んでるスタッフがいるんですけど、時々メールで様子を尋ねたりしてもいいのでしょうか?」
「どれくらいの頻度でメールや電話をしていいものでしょうか?」
「上司からの電話やメールなんてプレッシャーになりますよね。そういうプレッシャーがきっと良くないんですよね」
鬱という病気も色々な症状があるし、進行度合いもさまざまです。
専門家であっても、これには答えられないんです。
答えはその休んでるスタッフさんが持っていますよ。
確認してほしいのです。
確認するときにね、ぜひ上司さんの気持ちも伝えてほしいの。
「ときどき様子を尋ねたいけれど、プレッシャーになるんじゃないかと不安です。どれくらいの頻度ならメールしても大丈夫そうですか?」
みたいな感じで。
上司としても不安があることを是非、言葉にしてください。
なんでも言葉にしちゃえば誤解を防げるから。
カウンセリングやコーチング、コンサルでお客様が満足したかわからない
うちのカウンセラー養成講座の卒業生さんが「クライアントさんがセッションに満足してくれているかわからない」と不安になっていることがあります。
「こういうご相談だったんで、こう進めたんですが、これで良かったんでしょうか?」みたいにね。
これも、同じです。クライアントさんに確認すれば確実で早いんです。
私の場合はセッションの最後に「今日話してみて、どうでした?」って必ず質問します。
これって、カウンセリングやコーチングに限らず、コンサルでも必須だと思うんです。
何が学べたのか?何に気づいたのか?モヤモヤしているところはないか?今日から何に取り組もうと思ったのか?難しいと感じている点はどこか?
などなどをアンケートなどに頼らず、カウンセラーやコーチ、コンサルはその場できいてなんぼなのです。
コンサル系のお仕事の方、これやってますか?
こう思ってるに違いない!は99%間違っている
「Aさんが会社に来れなくなったのは、ぜったい所長のせいなんです」
「私が自由にやっているのを、夫は面白くないはずなんです」
「ぜったい母は、お正月には帰ってくるべきだと思ってるに違いないんです」
「きっと店長は、そろそろ私に独り立ちして欲しいと思ってるはずなんです」
このような、「きっと~~」「ぜったい~~」「~~なはず」「~~に違いない」っていう話。
これ、99%間違ってる。
間違ってるっていうのをもう少し詳しく書くと・・・、
180度真逆ってケースもあるにはあるけど、多いのは、90度くらいズレていたり、まさかの斜め方向の展開があったりする。
どんな?って思いますよね。
それを確認してほしいのです。
そうするとね、無駄な妄想劇場が終わる。
「どう思われてるんだろ」ってぐるぐるしちゃうときも同じ。
「どう思ってる?」って聞いてしまえって話です。
自分が思い描いているほど、他者は自分のことを悪くは思っていません。絶対に。
日本の美学「〇する」の落とし穴
なぜ私たち日本人は「わからないことをきく」「確認する」という当たり前のことを避けてしまうのでしょうか?
それは日本人が信じている「察する美学」のせいなんです。
言わなくてもわかって欲しい、言わなくても察して欲しい・・・っていうアレです。
だから、わざわざ聞かなくても、わかるべきだとか察するべきだって思っていて、確認したらいいことも、ひとりでもんもんと考えてしまう。
でもね、察して欲しいとか言ってる人がいたら、その人は甘えんぼちゃんで依存的な人です。
自立的に生きている人は、自分の意思を自分で伝えられる人です。
もう一度言います。
意思を伝えられる人が自立的な人。察して欲しい人は依存的な人。
あなたが、察してあげればあげるほど、相手は依存的になっていくんですよ。
確認せずに一人で考えてしまう原因 まとめ
「でも・・・意思を伝えたら我がままだと思われるかも」
「わからないことを確認したら、そんなこともわからないの!ってバカにされちゃう」
「ヘタな質問をしたら相手の地雷を踏んじゃうかも」
っていう心の声が湧いてきちゃった方がいますよね。この心の声の原因は、自己肯定感の低さです。
私たちが、確認すればかんたんな話を、いつまでも自分ひとりで解決しようとしてしまう原因は「正しく察して良く思われたい」という想いのせい。
でもさ、カッコ悪くても、段取り悪くても、分が悪くても、怒られちゃっても、バカにされても、ダメだと思われても、別にいいじゃないですか。
自分が自分を見損なわなければ、それでじゅうぶんなのです。
スマートに察して動けるカッコ良い自分じゃなくても、自分だけは自分の味方でいる。
そんな生き方のレッスンがエミークコーチングであって、インナーチャイルドセラピーです。
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