掃除機をかけられないという謎の病にかかった井上ききの物語
こんにちは!井上ききです。
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掃除機がどうしてもかけられない!体が動かない!!
今日は掃除の話をシェアしようと思うの。実はわたしね、掃除機をかけられないという謎の病にかかっていたことがある。
ま、かけられないって言っても、結局いつかかけるわけなんだけど、朝の時点で「掃除機かけなくちゃ」って思ってから、すっごく時間がかかっていた。
どれくらいかかるかっていうと・・・
9:00 「掃除機かけなくちゃ」
10:00 「掃除機かけなくちゃ」
11:00 「掃除機かけなくちゃ」掃除機を出してくる。
11:30 コンセントを指す。「掃除機かけなくちゃ」
12:00 掃除機をみる。「掃除機かけなくちゃ」
15:00 「やばい、もうすぐお迎えの時間になっちゃう。掃除機かけなくちゃ」
15:30 とうとう意を決して掃除機をかける。
こんな感じ。あはは。笑っちゃうでしょ?取り掛かってしまえば、けっこう丁寧にかけるの。でも、取り掛かるまでいつもいつも時間がかかっちゃう。
先延ばし病は意外と誰もがかかっている
要するに、先延ばしにしちゃう。みんなもこういうことってあると思うの。よく聴くのは、お皿洗いがキラいで、シンクに汚れ物をためちゃって、朝起きると山のようなお皿を見て自己嫌悪・・・みたいなの。
洗濯物をたたむのがどうしても苦手で、たたむのをやめて、すべてカゴに入れておくようにしたって方もいたな。
わたしの場合も、なんで掃除機をかけるのがこれほどまでに億劫なのか、多少は考えてみた。大学生のころ、ひとり暮らしをしてたときも、同じことを悩んでたな~って。
でも、10年くらい前までの私はまだ、インナーチャイルドの知識もなくて、いったん、腰が痛いからかもね、ってことにして、ルンバを買っちゃった。
そしたら、この問題はいったん解消しちゃったのだ。めでたしめでたし。ルンバ最高!みたいなことになってた(笑)
掃除機かけられない病の原因はこれだった
その後、わたしはインナーチャイルドセラピーと出会います。そして、自分が持っている強い強い罪悪感と向き合うことになるのです。
自分をこれほどまでに責めていたと強烈に気づいた私は、そこから自分の思考のクセを手放していきます。
未熟な子ども時代に握ってしまった間違った思考パターンを書き換える作業をしてゆきました。
そんな中で、思い出したのが家族と大掃除での何気ない体験です。
おそらく、小学校2~3年生の大みそかの日。わたしは幼なじみのTちゃんと遊んでいたんだけど、退屈になってきて大掃除をする両親を手伝うことにした。Tちゃんも一緒に我が家の大掃除に参戦した。
そのときに居間の掃除機がけをTちゃんが引き受けることになったの。Tちゃんが8畳ほどの居間の畳に掃除機をかけ始めると、父がこういったのだ。
「Tちゃんはえらいねぇ~!畳の目にそって掃除機をかけることを知ってるんだね~。すごいもんだね~」と。
記憶はこれだけのことなのだけど、このときに私は強い罪悪感を感じていたの。
「あああ!わたしは正しい掃除機のかけ方を知らないから、お母さんがお父さんに怒られちゃうかもしれない!」と。
記憶の中では、父はぜんぜん怒っていなかったし、母を責めるようなことはいっさいなかったと思うんだけど、なぜか私は、「わたしのせいで、お母さんがお父さんに怒られてしまう」という強い恐れを感じたの。
無意識のなかのプログラム
つまり、小学生のころの大みそかのある日のなにげない体験が原因で、掃除機を見ると、無意識に不快な感情を感じてしまうようプログラムされちゃったというわけ。
だから、体が動かない。掃除機をかけなくちゃいけないし、本当はかけたいのに、なぜかココロが拒絶する。本当は腰なんかぜんぜん痛くなかった。
痛かったのはココロで、「わたしは掃除機を上手くかけられないからお母さんを悲しませてしまう」という強烈な思い込みが私を動けなくしていたのだ。
ただし、これは間違った思い込みであって、わたしが掃除機を上手くできなくても実際は父や母が悲しんだかどうかは知らない。
そして、少なくとも今はそれなりに掃除機かけれるし、けっこう頑張って部屋をピカピカにだってできるのだ。
わたしは間違った思い込みを書き換えて、「わたしは上手に掃除機を使えて、部屋を楽しくピカピカにすることができます」っていうセルフイメージをインストールしました。
そして、半年ほどが経ったある日、我が家のルンバが壊れてしまったんです。並行輸入のルンバだったので修理にコストもかかるので、うちにあった掃除機で掃除するようになった私は、不思議なくらい掃除機がけがすいすいできるようになったことを体感するのです。