映画『バグダッドカフェ』が教えてくれること
こんにちは、井上ききです。
『バグダッドカフェ』って、映画好きな人たちの間でえらく評判がいいから、わたしもずっと観たいな~って思ってて、
でも、もしかすると観たことあるかもしれない気がしてなかなか手を付けずにいたの。
ほら、あるでしょ。
同じ本を二回買っちゃうみたいな。
読み進めているうちに、あれれ・・・?
「これ、読んだことあったわーーーーーー(;´∀`) なんてこったい!」ってなるやつ。
今回もそれかもしれないけど、でもなんだか気になるもんだからAmazonプライムで大枚を・・・。
299円だけどね笑
で、結果・・・
観たことなかった。あはははは。
この映画は、1989年に日本で公開された映画だけど、当時じゃなくて、いま私の年齢で観るからこそのやつだった。
この映画の素晴らしいところを、3つにまとめてみるよ。
1)ビジュアルの美しさ
2)主題歌「I’m calling you」
3)居場所の作り方
1)ビジュアルの美しさ
砂漠の中にポツンと存在する、カフェ兼、モーテルのバグダッドカフェ。
かっさかさの、かっらからな感じ、ホコリっぽさ、そして空の美しさ。
質感と色彩がリアルに伝わってくる。
夕焼けって、そんな感じなの!?
え!?
ほんと!?ってなります。
美しさと共に、なにかとおしゃれでもあります。
2)主題歌「I’m calling you」
挿入歌でもある「I’m calling you」の魅力に触れずにはいられない。
この映画の主人公は中年の女性ふたり、アメリカ人のブレンダとドイツ人のジャスミン。
二人が最初は相いれないけれど、次第に友情をはぐくむ物語なの。
そのふたりを繋げてくれたのがまさに、「悲しみ」だと思う。
この「I’m calling you」は、切なさと悲しみを一気に連れてきてくれる。
3)居場所の作り方
旅行中に夫と別れて、居場所を失い一人ぼっちのジャスミン。
居場所があるのに、怒り散らすブレンダ。このブレンダみたいになってる方多いんじゃないかな。
まわりは「愛」だらけなのに、「みんな敵だ!」って思い込んでて悲しみから出てくる怒りを巻き散らかす。
愛も何もかも、見えない。
愛がもらえないから、ここは居場所じゃないかも・・・って自分が拒絶しちゃうことが多い私たちなんだけど、本当はそうじゃない。
愛を出すことの方が居場所をホントの居場所にしてくれる。
そして居場所には役割も必要。ジャスミンはマジックを練習してそれによってバグダッドカフェに居場所を作る。
ジャスミンが本当の居場所の作り方を教えてくれる作品だ。