『インナーチャイルドが傷つく仕組み』大人と子どもの違いとは?
こんにちは!井上ききです。
インナーチャイルドが傷つく仕組みを詳しく解説しようと思います。
・現在子育て中のお母さん、お父さん
・自分のインナーチャイルドが傷ついていて、癒したいと思っている方
・または現在癒している途中の方
・インナーチャイルドについて理解が深まる
・自分の生きづらさの理由がわかる
・現在子育て中の方が子育てのヒントにできる
顕在意識とは?潜在意識とは?
私たちは普段、顕在意識を優位に働かせて生きているので、理性で様々なことを判断して生きています。
例えば、映画でゴジラを観たとします。
そうすると、ゴジラは架空の生物であって、現実には存在しないって判断しています。
だから、映画楽しかったな、おもしろかったな、って想いながら普段の生活に戻っていくことができるわけです。
これはすでに理性とか、判断する能力を備えているからできることですよね。
怖い映画を観た後で、私たちはずっと怖い想いをするわけじゃなく、日常に戻れば安心して生きることができるのも、顕在意識が優位に働いているからです。
いまここでは、ゴジラに襲われることはないとわかるわけです。
でも、家に帰ってお風呂に浸かってボーっとしているときに、ふと今日観た映画のゴジラのことをありありと思い出してしまったとします。
顕在意識と潜在意識って、つねに両方が働いてくれているわけですが、どっちかが強くなったり弱くなったりしながら、私たちは毎日を生きています。
インナーチャイルドが傷つく仕組みとは?
9才までの子どもは催眠状態
そのお風呂に浸かってボーっとしていて、ゴジラを再体験しちゃっているような、潜在意識の方が優位になっている状態を催眠状態っていいます。
よく、テレビで催眠術をかけているような場面を観ますが、催眠状態で「このレモンはとっても甘いです」なんて暗示をかけると、上手くかかれば「本当だ!あまーい!」とか言ってますよね。
要するに、潜在意識が優位になっている催眠状態は、暗示にかかりやすい状態なんです。
そして、実は9才くらいまでの小さな子どもって、まさにこの催眠状態に限りなく近い状態なんです。
だから、暗示に掛かりやすい。
9才までの子どもは暗示にかかりやすい
暗示に掛かりやすいということは、何を意味しているかというと何でもかんでも素直に受け取ってしまって、洗脳されやすいってことです。
小さいとき限定で、「痛いの痛いのとんでけー」が利くのは、このせいです。
私たち大人が、ちょっと二日酔いで、頭痛い・・・ってときに、「痛いの痛いのとんでけー」って言ってもらっても、もちろん、頭痛は治りません。
これは、顕在意識が判断しているからですよね。
でも、9才くらいまでの小さな子どもはこの判断をするための理性が構築されていないため、痛みが飛んで行くんだという洗脳が起こって、本当に痛みが和らいでいるのです。
なんて羨ましい、って思うかもしれませんけどね。
生きづらさにつながる暗示とは
ただ、お気づきだと思いますが、ネガティブな事でも、もちろん同じことがおこります。
もちろん、これはお話を聴いていくうちにわかってくる思い込みで、最初は例えば夫婦関係や子育てのお悩みでいらっしゃるですけど。
そして、そのような「要らない子だ」のような思い込みを持っているお客様に、お話を聴いていくと、「むかし、親にあなたは橋の下で拾って来たって言われたんです」なんて話がちょくちょくでてくるんです。
1度や2度じゃなく繰り返し言われてきた、という方もいます。
そんなお客様も、今は大人なので、その橋の下で拾われたって言う話が事実ではないことは、理性で判断できるんですが、
その話を聴かされたときが例えば5~6才とかだった場合は、理性で判断することは難しいです。
「そっか、そうなのか。わたしは橋の下で拾われたんだ」と信じてしまうんです。
自分はお母さんお父さんの子どもじゃないんだっていうだけで悲しみによって傷つきますけど、
さっきから言っているように、理性による判断の力がないので、全部潜在意識の中に、記憶として、しっかりと貯蔵されてしまう、というわけです。
これがインナーチャイルドが傷ついてしまう仕組みです。
もちろん、大人になると橋の下で拾われたっていう事実はもう信じていないわけですけど、小さなころに催眠状態で信じてしまった「わたしは嫌われてるんだ」とか「私は大切じゃないんだ」とか「私は必要ないんだ」という思い込みがセルフイメージになってしまっていて、
そのセルフイメージが私たちをいつまでも苦しめたり、例えば、夫婦問題に発展してしまったり、子育ての問題がおこっていたりします。
おそらく、当時の親御さんは、橋の下で拾われたって子どもに言っても、そんなこと嘘だって分かるに決まってると思っていたからこそ、つい言ってしまったことなんだと推測できますが。
ただ、私たちは親のしつけや教育、そして習慣から、たっぷり暗示をかけられて洗脳されていますし、だいたい9才くらいまでは特に、傷つきながら育ってきた可能性も高いわけです。
良い暗示にかけることもできる
わたし自身の子育てに関していうと、かんぜんに必要のない暗示をかけてきちゃったんですけど。自分のことを棚に上げてあえてお伝えするんですけど。
いま子育て中の方はぜひ、不用意にお子さんに必要のない暗示をかけないってことが大切です。
鬼に代わりにおどしてもらうアプリなんてのもありましたけどね汗
どうせ暗示をかけるなら「あなたは、お父さんとお母さんの大切な宝物で、私たちはどんなことがあっても、あなたの味方だよ」というような暗示の方がいいですよね。
その暗示にちゃんと掛かってくれれば、人を信じられる大人に育っていきます。
ただ、子どもって言葉だけで洗脳されるわけではなく、お母さんやお父さんの表情や毎日感じている感情も潜在意識に記憶として貯蔵していきます。
親がいつも笑顔で安心して周りの人を信じて生きていれば、そのような暗示にかかっていきますし、
反対にお母さんがいつも不機嫌で、他人を警戒して不安を感じていたら子どももそれを潜在意識に感覚の記憶として貯蔵します。
味方だよ、とか言いながら、ぜんぜん味方をしてくれない、とかだと、小さな子どもはむしろ混乱して「味方」という言葉の意味さえよくわからなくなってしまいます。
なんでも素直に洗脳されてしまうおよそ9才くらいまでの時期は、無条件の愛と安心を感じさせてあげたいですよね。
すでにかけてしまった暗示はどうする?
みなさんもきっと気になっているとは思いますが、幼少期にかかった暗示はもう一生解けないのか?というと、もちろんそうではないので、安心してください。
わたしは、この暗示や洗脳を解くことをカウンセリングやコーチングでお手伝いしていますし、必ずしも暗示を解く方法はカウンセリングだけというわけではありません。
大人になってからの出会いや体験によって、自然と書き換えられることもあります。
また、なにか問題が起こってつまづいて初めて向き合うってことも多いと思いますが、
誰にでもそういう、自分の無意識の思い込みや洗脳に気づくチャンスはやってきますので、大丈夫です。
「インナーチャイルドが傷ついてしまう仕組み」まとめ
9才くらいまでの子どもは潜在意識が顕在意識よりも優位に働いている、いわゆる催眠状態にあります。
このため、かんたんに暗示にかかってしまう状態です。
だから、育った家でのしつけや教育、習慣から間違った事でさえも、潜在意識に貯蔵して洗脳されてしまう場合が多いです。
この暗示にかかりやすい時期のネガティブな記憶によってインナーチャイルドは傷ついているわけです。
とはいっても、その洗脳は大人になってから、何らかの問題や悩みとなって何度でも現われてくれます。
その問題に逃げずに向き合うことで、洗脳は解けていきます。
自分の間違ったセルフイメージ(洗脳)を書き換えて、新しいポジティブな自分として生まれ変わるチャンスは何度でもやって来てくれるので大丈夫ですよ。
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