「怒り」を悪者にしないで!怒りの上手な取り扱い方
こんにちは!井上ききです。
怒りは良くない感情だと思われがちなんだけど、それは間違いです。
この記事では怒りの正体とか、その怒りの感情の扱い方、そして怒りの感情にもメリットがあるって話を書いていきます。
怒りの正体とは?
怒りって、最初は怒りじゃないんです。ってなに言ってるの?って感じだと思うけど。
私たちは、いきなり怒りが湧いて来るってことはなくて、最初に悲しみとか恐れが湧いてきて、その悲しみとか恐れのような不快な感情を感じたくないから怒りを発動させる。
これを、ほんの0.01秒~0.1秒の早さでおこなうのね。
具体的にいうと、例えば車を運転してるときに、交差点で急に車が飛び出してきて、あわやぶつかりそうになったとする。
「コラー!危ないじゃないかー!!!」って瞬間的に怒りが湧いているように見えるけど、これも、怒りの前に死ぬかもしれないという「恐れ」を感じています。
この恐れの感情をこれ以上感じたくないから、すぐに怒りに変えているんです。
あるいは、子どもがごはんを残してイライラするケースは「忙しいのに工夫して美味しく食べられるように作ったのに」みたいな悲しみがあるかもしれません。
あなたへの愛情を込めた、ということがわかってもらえてないと感じるとき、強い悲しみから、怒りになることがあります。
「わかってもらえていない」「認めてくれない」「ホメてもらえなかった」ことによる悲しみからの怒りはよくあるのではないでしょうか。
いずれにしても、「悲しみ」とか「恐れ」を感じてから怒りに変えて、相手にぶつけているのです。
この記事も怒りを理解するためにおススメです。
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毎日がつまらないのは「怒り」を抑圧しているから?
怒りを悪いモノとか、怒ることは悪いことだと強く嫌悪している方は多いです。
怒ることや争うことを避けて生きなければいけないと思い込んでいるため、ネガティブな感情を全部感じないようにしています。
そのため、自分の内側にある「悲しみ」とか「恐れ」といった感情を無視することになります。
自分としてはマイナス感情を無視して大人な生き方をしているつもりでも、感情に対して日に日に不感症になってしまうため、同時に「喜び」の感情も感じにくくなってしまいます。
毎日がつまらないと感じたり、感謝の気持ちがぜんぜん湧かない、幸せじゃないなどの症状はここら辺からきていますよ。
人に向けて表現すると問題になる
とはいえ、怒りの感情に困り果てている方も多いかもしれません。
穏やかなママでいたいのに、子どもにガミガミ言ってしまう。最近は子どもがいつも私の顔色をうかがって怯えているんです、と話すお客様もいらっしゃいます。
会社で仕事の遅い部下につい、イライラして上手く教育できないなど、自分の怒りの感情のコントロールに悩んでいる方も多いですよね。
このように怒りを人に向けると問題になってしまうわけです。
こんな場合は、別の場所で怒りのエネルギーを発散させることをおススメします。人に対してではなく、誰も居ないところで安全に発散するのです。
例えば夜、車の中で「バカヤロー」って叫ぶとか、ソファーとかお布団を殴るとか、「クレヨンしんちゃん」のネネちゃんみたいにぬいぐるみを殴るとか。
誰も居ないところで処理をするのです。
そうすると、本当に感じるべき「悲しみ」とか「恐れ」といった感情が出てきます。その感情をしっかり感じてあげるのです。
怒りは世の中を変える
怒りの感情はエネルギーになります。
上手に使うと何かを乗り越えるエネルギーとか、目標達成するための「なにくそ!」というパワーにすることができるんです。
例えば、幼少期に母親を病気で亡くして、そのときの「なんでお母さんを助けてくれなかったんだ!」っていう怒りのエネルギーで最新医療の開発をする、みたいな。
あるいは、子どものころ貧乏でイジメられた経験から、不平等で理不尽なこの世の中への怒りのエネルギーで起業して成功するとか。
「怒り」って執着なんですが、こういうのはその執着を上手に使っているケース。
反対に、「怒り」を抑圧していると、上手くエネルギーに変えることができないため、あきらめ上手になってしまうわけです。
世の中のこういう理不尽さは嫌だけど、まいっか…とか。
私じゃなくても誰か別の人が頑張ってくれるだろう、みたいな(笑)
人生で「まいっか」「こんなもんか」が多い方は怒りの感情を悪いものだとジャッジして、出さないように生きているかもしれません。
「怒り」は悪いモノではなく、わたしたち人間に与えられた当然にあるものなのです。
あるのだから、上手く利用すればいいのです。
怒りの上手な取り扱い方 まとめ
子どもの頃の私の家庭は、両親がケンカをしていることがよくあって、とにかく怒っている人が怖くて仕方がなかったです。
そのまま大人になるわけですが、もちろん私は「怒り」の感情を抑圧して無感情に生きていました。
できるだけ冷静に、できるだけポーカーフェイスで。
でも、インナーチャイルドセラピーで気づいたのは、そんな幼少期の両親に対して、わたし自身がめちゃめちゃ怒っていたという事実でした。
「本当はもっと安心な居場所が欲しかったんじゃーーー!こぉぉらららーーーーっっ!!」って。
そして、このくすぶっていた怒りのエネルギーを解放しました。
で、いま私はいつもご機嫌でいると決めています。
これはもちろん、色んなことをあきらめたり、我慢したりして生きているわけではなく、お家を安心で安全な居場所にしておきたいという強い願いです。
もちろん、私のお家だけじゃなく、みんなのお家も、そしてみんなの職場も。
そのためにコーチングコースを主宰しているし、企業研修をしています。
「怒り」は「願い」と出会うと世の中を変えるエネルギーになるのかもしれません。
もちろん、私なんてまだまだ何も変えられていないけど、少なくとも世の中に対して何もしないでいるのは難しいくらいのエネルギーはあります。
あなたの「怒り」の使い先はどこですか?