お年玉でお金の教育!幸せな稼ぎ方・使い方・貯め方とは?
こんにちは!笑み育カウンセラーの井上ききです。
かつて私自身もそうでしたが、カウンセリングをしていると、たくさんの方がお金の不安を持っていることがわかります。そのトラウマのせいで、お金と上手に付き合えていない方もいるのです。
お正月になって子どもたちがお年玉をいただくと、いつも“お金の教育”について考えます。この時期、子どもたちがお金ついて学ぶには絶好の機会なのです。
お金のトラウマはみんな持っている
お金が怖い
わたしは、長年、お金が怖いという感情を持っていました。原因は、両親がお金のことでケンカをしていたから。この感情を持っている方は意外に多く、お金が入ってきても欲しくもないものを買ってすぐに使ってなくなっちゃうタイプの方が多いです。お金を持っていると無意識に落ち着かないので、使ってしまうのです。
お金がない
さらにわたしは、「うちにはお金がない」という思い込み持っていました。この思い込みを持つ方は非常に多くわたしだけではありません。原因はお家の人がいつも「お金がない」と言っていた場合がほとんどです。しかし、みなさんおっしゃいます。実際は普通に毎日ご飯を食べて、給食費も払って、ときどき旅行にも行っていたと。そこそこ豊かに生きて来たにもかかわらず、「お金がない」と思い込んでいたのです。そして、大人になっても変わらず「お金がない」という世界を生きている。
わたしの場合、大人になっても、いつかお金が無くなって“おしん”みたいに家族が離れ離れになってしまうかもと無意識に恐れていることに気づき、この感情を集中的に癒したことがあります。
どうせ私のお金は取られちゃう
また、「どうせ私のお金は取られちゃう」という思い込みを持つ方も多く、そんな方は「子供の頃、お年玉をもらってもすべてお母さんに取られちゃった」とおっしゃいます。
そして、やはり大人になっても思い込み通りに誰かにお金を取られちゃう人生を送っていたりするから怖いのです。
自分のためにお金を使ってはならない
さらに、「お金は自分のために使ってはならない」という思い込みも多いんです。この方たちは、幼少期、自分の母親がお金を使わない人だったのかもしれません。お母さんの姿から自分のためにお金を使うことを悪だと学んでいるため、自分を満たすためのお金の使い方がわかりません。
みんなが買っている流行りのものを買ってあまり使わずに終わっている方がそうです。
お金をもらうのは悪いことだ
子供の頃、おばちゃんにお小遣いをいただいたことをお母さんに話したら、怒られた・・・という体験や、いただいたときにお母さんが「やですわ~~!そんな!お金なんていけませんわ~」と遠慮した姿を見てきた方は、こんな思い込みを持ってしまいます。
起業をしてもいつまでたっても小銭しか稼げない方はこの思い込みを持っている可能性が高いです。また、お母さんが何かを買わされて困っているところを見たりしても、稼げない病にかかります。何かを売ることを悪いことだと思うからです。
こんな風にお金のトラウマって誰もが持っていて、これらの思い込みがお金との関係を悪くしています。
では、どうすれば子どもたちはお金のトラウマや間違った思い込みを持たずにお金とのいい関係を作っていけるのでしょうか?
お金の教育っていったい何を教育すればいい?
お金の教育という言葉がありますが、学校ではいっさい教えてくれません。お金の増やし方や節税の方法は大人になってセミナーなんかがあるけれど、子どものころは家庭の習慣がそのまま教育となるのが現実です。
ということは、お年玉って絶好のチャンスです。子どもたちはお年玉で稼ぎ方、使い方、貯め方を学ぶことができるんです。
幸せな稼ぎ方
お年玉をもらうことだって稼ぐことです。なぜ、お年玉をもらうことができるのか?それは、会いに行っておばあちゃんやおじいちゃんを喜ばせたから。そうです。人を喜ばすとお金を稼ぐことができるのです。これが一番幸せなお金の稼ぎ方です。 おそらく、どんな職業でも誰かを喜ばせたり、助けたりしています。お年玉はまさに、その縮図と言えます。
わたしは、子どもたちにその仕組みをしっかり伝えるようにしています。「いっぱいお年玉をもらえたのは、会いに行って喜ばせたから。喜ばれるということは愛されているからだよ」と。
誰かを幸せにしていることを実感しながらお金を稼いでほしいと願うのです。
自分を幸せにする使い方
大人になっても、何を買えばいいのか、何を着ればいいのか、何を食べればいいのか・・・自分ではよくわからないとおっしゃる方がいます。その原因は、子供の頃に買ったものを否定されて育ったことが考えられます。
「そんな、しょーもないものに大事なお金つかって!」なんてね。そうなると、次第にお母さんの許可がないと買い物ができなくなってしまいます。
わたしたちは、子供の頃、買ったものをホメてもらいたかったはずです。自分の選択を認めてほしかったのです。
わたしは、お年玉を子どもたちがいただいたら、何に使おうと口出しはしません。
今年、長男(中3)はさっそくCDを3枚買っていました。次男(小6)はお小遣いをすべてトレーディングカードに使うので、変わらず秋葉原のショップでカードを購入。
もちろん、買ったものを言葉にして肯定します。「ボヘミアンラプソディーのサントラ買ったのか!めっちゃいいね!お母さんにも貸してね!」「いいカードあった?おおお、そっか、よかったね」
子どもたちは稼いだお金を、自分を幸せにするために使う力がついています。
しかし、まだ子供であって成長の途中。お買い物に失敗することがあってもいいんです。わたしたちだってありますもんね。「しまった~なんで、こんなもの買っちゃったかな~」ってとき。
幸せな貯め方
貯め方が一番難しいですよね。不安に駆られてやたらに貯めておけばいいというわけではありません。使わずに死んでしまったら本末転倒です。子どもたちにも、そんな貯め方してもらいたくないですよね。
自分の幸せのために使いながら、しかし確実に無理なく貯める方法。これ、わたしは斎藤一人さんの著書に書かれていた方法を実践しています。
ここには、収入の1割を使わずに貯めていく方法が書かれています。まっとうな考えです。収入に応じて貯めることができるから、無理がないからです。
わたしは、この方法を子どもたちにも何度か繰り返し伝えています。が、なかなか貯金まではできていないようです。
しかし、大きくなって「蓄えておけばよかったな」と思うことがあったとき、わたしの言葉を思い出してくれればそれでOKとしていますよ。
お年玉でお金の教育・・・まとめ
極論を言うと、失敗しなければ身につかないということです。使いすぎて痛い目にあわなければ、貯めておこうという気持ちにもなりませんし。自由に使って失敗して、はじめて、良く考えてお金を使うってことを覚えます。
まずは、うるさく言わずに任せてみることが大事。
また子どもたちは、親が持っているお金のトラウマを、そのまま持ってしまうことはよくあります。
もし、あなたがお金のことを話すのが苦手だったり、お金を使うときに強い罪悪感を感じていたら、まずそのトラウマを癒す必要があります。
結局、親がお金と仲良くしていて、いい関係を築いていれば、子どももそれが当たり前になるのです。やりたいことをやって豊かに生きるために、お金は切っても切れない存在です。いつまでも目を背け続けるわけにはいきませんから。