思春期男子のトリセツ・反抗期への親の向き合いかた接し方とは?
こんにちは!井上ききです。
いま、うちの息子たちは高2と中2で、思春期真っただ中。ふたりともめちゃめちゃいい子ですけど、優秀ではないです(笑)
まあ、わたしの子どもって感じです笑
思春期の子育てって、いったいどんな感じなの?って思う方も多いと思ったので、そこらへんを書こうと思ったのと、
思春期の子どもを持つのなら、ある程度の知識を持っておくといいんじゃないかなとも思ったので、カウンセラーとして伝えたいことをまとめてみたyo!
井上家の思春期男子たち
井上家のケースを参考までに・・・
長男の場合(現在高2)
もういろいろ覚えてないけど、記憶にある限りで書くね。
小学校の5年生くらいから反抗的というか、ときどきめんどくさそうな態度を取るようになったかな。部屋にこもるようにもなった。
でも、最初は行ったり来たりなのね。すごく甘えてるときと、めっちゃツンツンしちゃうときがある。
「きょうは、そっちの日なんだね(汗)」って感じ。
基本的に私が口うるさくないので、そんなにぶつかることはないけれど、ちょっとイヤミなことを言うと無視するなどの態度をしてた。
でも、中学2年生になるころにはまた明るい長男に戻って、素直になってきた。気が付かないくらい少しずつ反抗期は終わる。
今では、めっちゃ仲良し。音楽や映画やファッションの話をよくするし、ライブとかフェスに一緒に行くこともある。
次男の場合(現在中2)
小学校6年生までママっ子で、二人でよく旅もしてた。夜は私の部屋で寝てたし。
ただ、お父さんには小学校5年生くらいから少しずつツンツンした態度で接するようになってたんだけど。
で、中学生になるころに、わたしが彼を突き放す(笑)
「自分の部屋で寝なさい」と。
そうしたら、あっさり自分の部屋で寝るようになり、中学生になってからは自分の部屋にいることも増えていき、今ではほとんど部屋でギターを弾いてる。
すっかり思春期で会話もあまりなく、必要なことを要件だけ伝えてくる。
長男と同じで、わたしが口うるさくないので、反抗する場面こそはあまりないけど、「夕ごはん何が食べたい?」とかきいても「べつに」とか言う。
学校でのことは、ときどき報告してくれるけど、基本的にほとんど情報がなくて、年に2回の先生との懇談会で聞く話が新鮮だったりする。
この時期、子どもたちは自分に都合のいいことしか言ってこないよね。
なぜ反抗的になるのか?
思春期って、もちろん必要だからあるんだけど、ご存じの通り「自立」のためなんだよね。
親から自立するためにこの時期の子どもたちには親を遠ざけるホルモンが分泌される。
お父さんやお母さんに反抗的になる理由は、ひと言で言うと「嫌い」だから(爆)
つまり、親は子どもに嫌われているのだよ。いま、まさに私は次男に嫌われてる。あはは・・・
でもね、嫌われていないとむしろマズい。なぜならこの時期、性的な欲求も持ち始めるわけだから、異性の親を嫌いにならなかったら困るでしょ。
小さな子どものころのように、お母さんに甘えてべたべたくっついてて、そのまま性欲だけ高まっちゃってたら、それはそれでこの世は近親相姦だらけで、とっくに人類は滅びてる。
言うことをきかない!はどうする?
上に書いたように、親を嫌っているのだから、言うことを聞かないのが普通。
わたしたちだって、嫌いな人の意見は聞かないけど、好きな人の言ってることには、めっちゃ影響されるのです。
もう、この時期われわれ親の影響力はあまりない。子どもたちには、それぞれのあこがれを抱く対象があって、そういう存在から影響を受けることになる。
だから、繰り返し「勉強しなさい」って言っても聞かないわけです。当たり前です。
そもそも、いつまでも同じことばっかり言ってる親に問題あり。相手は急成長中なんですもの。
ここは、親も変わらなければ。
ここからは、しつけや教育をする立場ではなく、子どもたちとは対等の立場になるとき。良き友人になれるといいよね。
いつまで続くの?
いつから始まるかも、いつまで続くかも個人差があるようです。
数ヶ月で治まる子もいるみたいだし、激しく暴れる子もいれば、穏やかな思春期もある。
ただ、必ず終わりが来るし、上に書いたように私たち親が成長する時期と捉えて、適度な距離を保っていれば、「あれ?最近やけに話しかけてくるけど?反抗期終わった?」みたいな日があっという間にやってくる。
このまま思春期がずっと続いてもいいと思えるような自分になるつもりで、私たち親が接し方を学ぶときでもあるのです。
反抗期がないんですが・・・
義理の母がよく言ってました。息子(私の夫)には反抗期なんてなかったって。
義母には言ってませんが・・・結婚してから、反抗期みたいなのが続いてた時期があったけど・・・?
さて、反抗期がないと言うのは、問題ないケースと問題があるケースがあると思うの。
問題ないケースというのは、すごく穏やかな性格の子で、思春期にその時期必要な心と体の変化はあって、で、極めて穏やかな反抗期もちゃんとあって、でも親子が適度な距離を持っているため気づかないくらいだったって言うケース。
過干渉な親は気づくと思うの。でも子どもをしっかり信頼してて少し距離を取ってるなら気づかないこともあると思う。きょうだいが多いとかね。
こっちのケースはのちに本人にきけば、「そんなような時期があったよ」ってあっさり言うでしょう。
で、問題ありなケースというのは、家庭の中でマイナスな自分を出せないケース。
反抗期が穏やかで、なおかつ、家庭の中がお利口ちゃんな自分以外は受け入れられないような環境だと、本当は反抗期は始まっているのに、反抗できないって状態になる。
親にさえ「いい人」「やさしい人」を演じているような状態です。
この時期に抑圧された感情は、いつか別のタイミングで表出するかもしれない。嫁にだったり、結婚をしなかったとしたら、年老いた親にだったり。
親が自立するとき
思春期の子どもとどう関わるかをまとめると、まさに親は自分を生きる必要があるということ。
この時期に子どもとぶつかってる親は、子どもに幸せにしてもらおうとしている親だと言える。ということは、子どもの思春期は親が自立するときってこと。
だって、思春期の子どもに過干渉になってしまうと、子どもはその自立しようとするエネルギーをますます強めなければいけないよね。
過干渉になればなるほど、近づけば近づくほど、子どもは攻撃的になって距離を取ろうとする。その結果、激しく反抗しなくちゃいけなくなる。
子どもの激しい反抗は、あなたに自立を促す子どもからのメッセージです。
親は子どもを生き甲斐にするのをやめて、自分で幸せになる方法を見つける時期に入るんですね。しっかり距離を保ちつつ、いつも味方でいる、そんな在り方がちょうどいいようです。