あなたは嫌われていなかった。いじめの真実を解説します。
こんにちは!井上ききです。
先日の記事でも少し触れましたが、いじめられた経験を持つ方は多いです。
いじめと言っても、色んな状況があって、
いつも仲良しだったお友達グループのみんなにある日突然、シカトされるとか、
クラスの男の子たちにしつこくからかわれるとか、
ばい菌扱いされるとか、
クラス中から集団で無視されるとか、
複数から暴力を受けるなども。
大人になってから体験する方もいて、
職場で上司からのパワハラに遭ったとか
先輩社員から嫌がらせをしつこく受けたとか。
そして、そのいじめられた経験が現在に影響を及ぼしている方も、非常に多い。
今でも何かとグループが苦手で、嫌われるんじゃないと、怖くて仕方がなくて何も発言できないとか、
あの上司に似た威圧的な雰囲気の人に会うと、緊張して頭が真っ白になるとか。
また、いじめが原因で発症したうつ病やパニック障害などに苦しむ方もいます。
あの頃の恐怖や悲しみを今でも抱えて苦しんでいるのです。
ここでは、だからいじめは絶対ダメだ、という話がしたいのではありません。
残念ながらいじめは起こります。
わたしが声を大にして伝えたいのは、これ。
いじめられたあなたは、悪くない、という話なの。
あなたが悪いことをしたから、いじめられたのではない、という大事な真実です。
いじめってなぜ起こるのか?
パワハラもモラハラも全部同じですが、
実は、いじめる側がそもそも劣等感を強く持っています。
劣等感が強くて本当はいつも苦しいんだけど強がっている人が、誰かをいじめると、自分より惨めな人を作ることができる。
そうすると、一時的に自分の劣等感が癒される。
脳内でドーパミンという興奮物質が分泌されて、劣等感による苦しみから一時、解放されるのです。
で、いじめる側は、このドーパミンの中毒になっている。
そして、いじめられた側は、「自分はなんでいじめられたんだろう?何か悪いことをしたのだろうか?きっと、あのことが原因だろう」と、
自分がいじめられる要因を見つけて、強く思い込んでしまいます。
例えば、「男子と仲良くしたからいじめられたんだ」とか、「わたしはそもそも嫌われるようなイヤな人間なんだ」とか「私が暗いからだ」のような、確信に満ちたフレーズで思い込み、信じ込んでいるケースがほとんどです。
しかし、ほぼ100%それは間違っています。
いじめられる人は、あなたじゃなくても誰でも良かったのです。
たまたま、です。
理由なんてないようなもの。
とはいえ、あなたはいじめるにはちょうど良い存在だった可能性はあります。
いじめる側は無意識に、いじめても問題のない人を探しているので、
あなたが「いじめても大丈夫な人」だった可能性はあります。
「自分が悪いんだ…」って思ってくれそうな、罪悪感の強い人をターゲットに選ぶのです。無意識にね。
つまり、先生や親に話したり、または反撃して来たりする人ではない、と判断されたのです。
集団でいじめられた経験のある方は、「自分は”みんな”に嫌われている」という思い込みを持っていることが多いのですが、
それは間違いです。
そもそもみんなに嫌われるなんてことはありえないです。
いじめている側はみんな、自分が標的にならないために必死です。これ、本当の必死ね。
【死ぬか生きるか】と【いじめられるか、いじめるか】はまったく同じなの。
だから、あなたのことが大好きな人でさえ、あなたをいじめる側に回らなければならなかったのです
標的であるあなたを、いつまでも標的にしておかなければならなかっただけなのです。
つまり、あなたは誰からも嫌われていなかった、という可能性が高いのです。
ただ、「いじめ易い」からスタートして、「いじめないといじめられちゃう」によって広がって、続いただけ。
あなたは悪くなかったし、あなたは嫌われていなかった。
これが真実です。