何かと深刻に考えてしまう「0か100か思考」の原因と対策
こんにちは!井上ききです。
悩みの多い人、生きづらさを感じる人に共通するのは、常に深刻であるという点。
意識してそうなっているというよりも、その重たい思考が当たり前になっていて、些細な出来事でも、自動的に深刻に解釈されてしまうんです。
小さな問題も大問題に見えてしまう、その思考のクセはなぜ作られたのでしょうか?
この記事を最後まで読んでいただくことで、深刻な思考のクセができあがった原因と、その解決方法がわかります。
深刻な思考と行動のあるある
生きづらさの原因になっている深刻な思考と行動のパターンをいくつか例を挙げてみます。
ケース1:SNSのコメント
SNSの投稿に対して「あなたの意見はちょっと間違ってるんじゃないの」のようなコメントがついたとする。
そうすると、「もう終わりだ、否定された、私は価値がないんだ」のように絶望的に捉えてしまう。
こうなると「評価されないなら、もうSNSなんてやめてしまおう」なんてことになる。
ときどき見かけますよね、急にアカウントごと消えてしまう方を。
ケース2:仕事のミス
仕事でミスをしたとき。
「もう終わりだ。バレたらクビかも」などと深刻に捉えてしまって、ミスを隠そうとしてますます問題が大きくなっちゃう。
そして、その後、問題は解決したのに、なぜか会社を自ら辞めてしまう方もいます。
「もう評価を下げてしまったから、ここには居られない」という感じで。
ケース3:夫の許可
自分がやりたいことをやるために夫の許可が必要なケース。
自分が始めたい習いごとを夫に理解されなくて、許可が下りずお金が使えない。
そうすると、「もう終わりだ。絶対にわかってもらえないんだ」と絶望的に捉えて、それ以上は交渉をしないんです。
「そんなの何のために必要なの?」という夫の言葉が「あなたのしたいことの価値はゼロです」みたいに絶対的な言葉に聞こえてしまうのです。
質問してるだけなのに。
0か100か思考は生きづらい
このような「もう終わりだ」という0か100かの思考が実は、生きづらさの原因になっています。
「生きられるのか?それとも生きられないのか?」のように常に極端です。
だから、なにか良くない出来事、問題やトラブルが起こると、「絶望」「死んじゃう」「終わり」「一人ぼっち」「拒絶された」「見捨てられた」と極端に捉えすぎて、逃げてしまうのです。
どうせ上手くできないなら、最初から「0」を選択したりもします。100点取れないなら、最初から手を出さないというように。
あるいは、「妥協案を選択するくらいなら、もうやらない」のようなケースもよく見かけます。
では、この思考のクセはどのようにして身に付いてしまうのでしょう?
0か100か思考を生み出す幼少期の習慣
0か100かの思考を身に付けてしまう原因は、幼少期の親との関わりが非常に大きいです。
とくに、「できて当たり前」という環境で育った方は、この傾向が強くて、子どものころは優秀でいい子に育つのですが、大人になって「なんだろう?この生きづらさは」「なんだろう?この息苦しさは」と感じるようです。
このような方たちは、優秀でいい子だったけど、ほとんどホメられていません。
また一方で、上手くできないことに対して、まったく共感を得られなかった、という体験もしています。
たとえ、怒られなかったとしても、この「共感」が得られないという環境によって、上手くできないと親に拒絶されるんだと捉えてしまいます。
「そっかそっか。上手くできなかったんだね」「失敗しちゃったかー」という、ホメるでも叱るでもないニュートラルな関わりがなかったのです。
深刻な思考を手放す方法
「家事でも仕事でも、何かに取り組むとき、何点を目指して取り組んでいますか?」
カウンセリングでこのように質問することがあります。
そうすると、「・・・・・120点」と答える方もいらっしゃるんです。
「さすがにそれじゃあ、生きづらいわけだ」と答えた本人も笑ってしまうのですが。
そうじゃないにしても、80点以上を目指している方は例外なく生きづらさを感じています。
だって学校のテストでも、せいぜい60点くらいが平均点でしたよね。
しかも、平均点以下だった人が半分もいるのです。
さらに言うと、平均点以下の人も普通にこの世界で暮らしています。しかも、それほど生きづらさを感じずに暮らしていますよ、きっと。
この世界で楽にのびのび生きるためには、とりあえず60点くらいを目指すのをおススメします。
お仕事も60点。美容も60点。家事も60点、人間関係も60点。
そうすると、「これだけは誰にも負けない」という強みにもっと力を注いで生きることができます。
「0か100か思考」の原因と対策 まとめ
深刻に物事を捉えがちで生きづらさを感じている方は、0か100かの思考が原因。
また、その思考を身に付けたのは、幼少期に「できて当たり前」というしつけと教育を受けたことによると考えられます。
同時に、できない自分や失敗しちゃう自分、そこそこな自分に対して共感を得ることがなかったのです。
このように0か100かという考えに陥りやすい方は、平均点で生きることをおススメします。
平均点の60点くらいできれば自分をホメる。
2回に1回は失敗しながら生きる。
メイクが崩れても6割残っていればOK(笑)
10人いたら6人くらいといい関係でいられればヨシ!
プロ野球選手だって3割打てればすごいのです。
自分を赦して、大切な人のことも赦して生きるためにはインナーチャイルドセラピーが最も近道です。
どうしても、できない自分やできない人を受け入れにくいと感じるなら、まずは個別セッションに来てくださいね。
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