自己愛性パーソナリティ障害さんから自分を守る3つの対処法
こんにちは!井上ききです。
自己愛の問題のある人が身近にいる場合の対処法についてお伝えします。
この記事はこんな方におススメです。
・職場など身近な存在に自己愛性パーソナリティ障害かな、と思われる人がいて、その人に苦しめられている
・自分の親や家族がもしかすると、自己愛性パーソナリティ障害かもしれない
この記事を読んでいただくことで、現在、自己愛の問題を持つ人に苦しめられている方が少しでも自分の人生を取り戻して楽になる方法と、
どうしてもその人と関わらなければいけない方が、自分を守りながらできるだけ傷つかないように楽に生きる方法を知っていただくことができます。
自己愛性パーソナリティ障害とは?
自己愛性パーソナリティ障害ってどんな状態のことかというと・・・
自己愛つまり、ナルシシズムの強い状態で、それが常識を超えているような状態をいいますが、自己愛って誰もが持っていますし適切に持っていれば幸せに生きることができます。
ただ、自己愛性パーソナリティ障害の場合は、「障害」という言葉がついているわけですから、社会生活になんらかの支障がある人のことを言います。
具体的に自己愛の強い方が、どんな特徴を持っているかというと、
ひとつめに過剰に承認欲求が強いというのが大きな特徴です。
とにかく自分の手柄にすることと、称賛されることへの過剰なまでの執着を持ちます。
人間誰しも、承認されることを望んではいるんですが、自己愛が強ければ強いほど、私のおかげで助けられたでしょ?わたしはすごいでしょ?のような称賛を欲しがる傾向にあります。
特徴ふたつめ。
自己愛の強い方は一見、素敵な方が多いです。
承認欲求が強いので素敵にしているんですね。見た目に魅力的な方が多いですし、成功しているケースも多いです。頭の回転も良く説得力があるため、カリスマ的な存在だったりもします。
自己愛の人と関わってはいけない3つの理由
ここからが問題の本質なんですが、ここまでにお伝えした特徴があるからこそ、近くにいると苦しい思いをすることも多くなります。
自己愛の問題を持つ人と関わってはいけない理由を3つお伝えします。
1:セルフイメージが下がる
自己愛さんは自分が称賛される事にしか関心がないので、相手がどんな想いをするのか、というところまで想像が及びません。
そのため、周囲の人を批判をすることも多いです。
そして、否定されたり理不尽なことを言われたりして、カッとなってやり合っても、自己愛の方は何が何でも自分の非を認めません。
「自分が悪かった」「間違ってました」なんてことは決して言いません。徹底的にやられて、非常にイヤな想いをして終わることになります。
自分が勝つためなら手段を問わないのです。
だから、関わらない方がいいのです。
2:利用される
自分が称賛されるためなら人を利用することも平気ですから、近くにいると、巻き込まれることもあります。
例えば、食事の席などで大勢の前で「こいつが食べられないとき、俺が食べさせてやってずいぶん助けたんだよー」などとみんなに大きな声で言ったりします。
自分が称賛されるためだったら、事実をねつぞうしてまで手柄を取りにいきますから、そのための手段として利用されることもあるので、関わるのは避けたいですね。
3:お金の無心をされる場合も
いつか金銭的に困窮するため、お金の無心をされる可能性があります。
これは、よほど身近な存在に自己愛の方がいるケースです。例えば親とかきょうだいですね。
さっきも言ったように、称賛されるようなすごい自分でいるために、どうしてもお金が必要ですね。例えばいい車が必要だったり、借金してまでも自分を大きく見せなければいけなかったり。
そうこうしているうちに、借金が返せなくなってしまうなんてこともあるわけです。自己愛の母親が娘に、お金を貸して欲しいと連絡をしたりするわけです。
実際に私のところに相談に来られるお客様のなかにも、「母親からお金を貸して欲しいって言われてどうしようか悩んでいます」というような話がときどき出てきます。
例え母親であっても、できれば関わらないことをおススメします。
自己愛さんが身近にいる場合の対処法
自己愛性パーソナリティ障害というのは、あくまで性格であって病気ではないので治療法があるわけじゃないです。
ご本人が問題に気づいて、行動や言動を改めようと思わなければ、変わることはありませんので、変わってくれるかも、などと期待をしないことをおススメします。
それを踏まえた上で、自己愛の問題を持つ人が身近にいる場合の具体的な対処法をまとめておきます。
対処法その1
やはり、できるだけ離れること、距離を取ることが必要です。関わらなくてもいいのであれば、関わらないようにしましょう。
たとえ親であっても、自分自身の安全と安心を確保するために距離をとったり、きっぱり縁を切ることも時には必要です。
対処法その2
どうしても会社にいるなどで関わらざるを得ない場合の対処法としては、とりあえずホメて認めておく、という方法が有効です。
まともに関わることは避けて、極力「すごいですね」「さすがですね」「なるほど」と言いながら、適度な距離を保ちましょう。
対処法その3
少々近づきすぎて、否定されたりダメ出しされたり、あるいはうっかり討論になってしまったときの対処法としては、『先に負けてあげる』という方法を選択してください。
負けるが勝ちです。
「あなたがおっしゃる通りですね」「私が間違ってました」と言って、大人な振る舞いをしましょう。
自己愛性パーソナリティ障害さんから自分を守るための3つの対処法まとめ
自己愛の強すぎる人は、自分が称賛されることに何よりも執着しています。時にはそのためなら、事実ではないことも平気で主張します。
だから関わりすぎると、否定されたりダメ出しをされるだけではなく、称賛を得るための道具として利用されることもあります。
そんな人がもしも身近にいたら、まず、関わらない、距離を取る。
そして、関わらざるを得ない場合は、うわっつらでいいので、ほめて、もちあげておく。そして何かイヤなことをいわれたとしても、先に負ける。
負けるが勝ち、の精神です。
◆注意点
この記事でお伝えしたような特徴を持つ人がいたからと言って、その人を自己愛性パーソナリティ障害だと決めつけて他人に言いふらすのは危険です。
自分の心の中で「きっとあの人は・・・」と思っているくらいに留めておきましょう。
私たちはお医者さんじゃないですから、診断することはできません。
あくまで、自分が苦しかったらこの記事でお伝えした要領で対処をするといいですね。
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