言うことを聞かない反抗期男子へのNG声掛けとは?
こんにちは!笑み育カウンセラーの井上ききです。
我が家には中3の長男、小6の次男がいます。ふたりとも思春期まっただ中です。しかし、わたしは彼らと争うようなことはほとんどありません。
「うるさい!クソばばあ!」とか言われることもありません。
むしろ、趣味の話とかもしますし、長男とはモチベーションの上げ方について会話することもあるくらいです。
(お勉強へのモチベーションは一向に上がらないようですが・・・笑)
実はこれには、コミュニケーションのコツがあるんです。わたしが、子どもたちへの声掛けで、ぜったいにやらないことがあるのです。
反抗期男子はだらしない…だから指示も増えるのです
当然、生活をしていると、子どもに指示をしたり、お願いをしなくちゃいけない場面はたくさんあります。それはどこのご家庭でも同じです。
・水筒がなかなか出てこなくて食洗器を回せないとき。
・掃除機をかけたいから、床のトレーディングカードを片付けてもらいたいとき。
・テーブルに飲みかけのコップが置きっぱなしのとき。
普通にだらしない子どもたちです。体操着が2日分まとめて出てくるし、部屋に使用済みのお椀が数日放置されてるし。書き始めたら、意外とキリがない(汗)
当然こんなケースは、わたしも子どもに言うべきことをいいます。だって、言わないと食洗器を回せないし、掃除機もかけられない。
反抗期の子どもをイラっとさせる話し方、声掛けとは?
最初に、子どもを「ムカッ」「イラッ」とさせる言い方とは、いったいどんな伝え方かを書きますね。
水筒がなかなか出てこないときは、
「水筒いつになったら出てくるの!?洗い物が片付かないでしょ!もう!何回同じこと言わすわけ!!」
こんな感じ。
この伝え方の中には、さまざまな相手への否定が入っています。
・水筒をいつまでも出さないあなたはダメだ。
・私はあなたのせいで洗い物ができない。
・何回言われても変われないあなたはダメだ。
というメッセージを無意識に伝えているのです。これらは確実に相手に伝わっています。
掃除機をかけたいときも、
「もう!カード片付けてよ!!!今度、出しっぱなしだったら捨てるからね!!!!」
こんな風に伝えてしまうと、
・片づけられないあなたはダメだ
・片づけられる人に変わることができないなら罰を与えます
と、こんなメッセージを無意識に伝えているのです。
私も以前はこんな伝え方をしていたので子どもたちと争ってばかりでした。言うことも聞かないし、言えば言うほど水筒は出てこないという状態でした。
反抗期のお子さんが気持ちよく動く声掛けの方法とは?
上に書いたような伝え方は、「あなたはダメな人間なので、変わるべきだ」というメッセージなんです。
「変わる」ってすごく難しくないですか?
「変わりなさい」って言われて変われる人なんていないし、ダメ出しされるとますます頑なになって変われないものです。
そこで、わたしはこんな伝え方をするようにしています。
水筒がなかなか出てこなくて食洗器が回せないときは、
「水筒出して~(´ー`)」
掃除機をかけたいときは
「悪いけど、このカード片づけてくれる?掃除機かけたいから^^」
テーブルにコップが出しっぱなしのときは
「コップ、片づけておいてね(*´з`)」
して欲しいことをただ、伝えるだけ。それ以上でも、それ以下でもない。そうすると、子どもたちは「あ、はーい」と動くのです。「はーい」とは言わなくても、「ちょっと待って」とか言って、そのうちに動いてくれるのです。
このごくシンプルな“して欲しいことだけ伝える”という方法はね、
「水筒をちゃんと出さなくても、あなたは可愛い可愛い自慢の息子です。けれど、今から食洗器を回したいから水筒出してね。」
そんな言葉にはしないメッセージを伝えています。これなら、スッと動けるのです。肯定されていること、信じられていることが、人を素直にさせるというとてもシンプルな理論です。
まとめ
反抗期であろうと、なかろうと。相手が子どもであろうと夫であろうと同じです。部下であっても。
ただ、して欲しいことを伝える。
これは、シンプルで簡単なようで、わたしたちは無意識に相手へのダメ出しを伝えてしまうものです。
イヤミや否定はますます相手を頑なにしてしまいます。トゲのある言葉は、相手を反応させ、相手の言葉もトゲトゲしてくるのです。
これ、問題は無意識なので、なかなか自分では気づいていないこと。
まずは、自分がどれだけ相手を否定しているのか気づくことが必須です。そうじゃないと、いつまでたっても人のせいにして、ぜんぜん進歩しないのです。