「みんな仲良く」&「迷惑かけてはいけない」が起こす悲劇
こんにちは!井上ききです。
実は私たちは幼少期に刷り込まれた「常識」のせいで非常に苦しい想いをしています。
アインシュタインの有名な言葉をご存じでしょうか。
アインシュタインはこう言っているのです。
私たちが常識だと思っていることって、ぜんぜん常識じゃないんだよ。幼少期に身に付けたただの「思い込み」に過ぎないんだよ、って。
私たちの人生はつまり「偏見」「思い込み」でできているんです。
今回はその「思い込み」の代表選手である、「みんなと仲良く」と「迷惑をかけてはいけない」について書こうと思います。
これを読むと”偏見のコレクション”を断捨離したくなるはずです。
「みんなと仲良く」
日本で育つと幼稚園や保育園で「みんなと仲良くしましょう」ってしっかり刷り込まれる。
「仲良くすることはいいことで、仲良くできないことは悪いこと」という信念を教育されるわけです。
これによって我々は人間関係に膨大なストレスを感じながら生きることになる。
「誰かに嫌われてるかも?」なんて感じるととてつもない劣等感や罪悪感を感じちゃうし、
もっと言うと、「我が子が学校でひとりで過ごしている」なんて聞くと、親はそれはそれは悩まなくてはいけなくなるのです。
まさに、この「みんなと仲良く」は偏見なのです。学校運営とか幼稚園の運営にとってみんなが仲良くしててくれると運営上、都合がいいからです。
運営側に偏った見解なのです。だからまさに「偏見」。
そもそもみんなと仲良くするのは無理です。嫌いな人、好きな人がいます。しかも、だれでも嫌われることがあります。
私のことが好きな人だけがお客さんになるし、私を嫌いな人はスルーです。
すべての人から好かれるのは無理なのです。
気が合う人とだけ一緒に人生を過ごせばいいのです。また、ひとりで過ごすのも自由です。
みんなと仲良くすることよりも大事なこと
わたしはインナーチャイルドセラピーによって、幼少期の自分と徹底的に向き合って来たおかげで、この「常識」の外を見るのがずいぶん得意になりました。
その方がむしろ100倍幸せ。そう考えます。
こうしてブログを書いてても、みんなに支持されることを書こうというより、たったひとりの誰かの心に届いてほしい、と思って書いています。
そのほうが幸せにブログを書ける。
私のところに相談に来られる方の中には”友達がいないんです”、というお悩みを持っている方も多いですが、
そもそも「みんな仲良く」のような無理な教育がこんな悩みを作り出すし、たったひとりと分かり合うのを難しくしちゃってるのです。
ついでだからもっと書いちゃうと、クラスメートと仲良くしましょうという教育が刷り込まれているため、妙に同世代と仲良くする傾向もある。
年齢や立場、職業を超えて対等な信頼関係を作るのが苦手なのも日本人の傾向です。
同じクラスの人と馬が合わないなら、それでよし。どこかに必ず通じ合える人がいるのです。
「人に迷惑をかけてはいけない」
間違った常識、間違った思い込みといえば、これ。「人に迷惑をかけてはいけない」もそうです。
わたしもこれは幼少期にしっかり刷り込まれています。
もちろん、これは私だけじゃなく多くの方が持っている思い込みで、このせいでストレスを受けてる方も多いはず。
あまり自覚がないという方のために具体的に書いてみると、
この思い込みを持っている方は・・・
・人にお願いするくらいなら自分でやってしまった方が楽
・親切にされても遠慮してしまう
・人を誘えない
・期限を何が何でも守る
という生き方になっているはずです。
親に刷り込まれて思い込んでいるというよりも、むしろ親に繰り返し迷惑そうにされてきたことで自分で思い込んでしまった、というケースも多いし、
親がよそ様に「親の顔が見てみたい」とか悪く思われないため、つまり世間体のためにおこなった「しつけ」のひとつと言えます。
人に迷惑をかけなければいけない理由
そもそも人に迷惑をかけずに生きることはできません。
仮に、「”なるべく”人に迷惑をかけずに生きなくちゃ」だとしても、そう思うことによって人生はどんどん難しくなっていきます。
そりゃそうですよね。なんでも自分でしなくちゃいけないし、期限を守らなくちゃいけない。悩みを聴いてもらうために時間を作ってもらうこともできませんから。
実は人に迷惑をかけちゃいけないって思ってる人は、人に迷惑をかけられることも嫌いです。頼ることも頼られることも避ける。
ところが、知っていますか?実際はそんな方も誰かに迷惑かけたりかけられたりして生きているのです。
宅配便の再配達頼んでおいてうっかり不在にしちゃったり、良かれと思って発信したことで誰かを混乱させたりするし、
反対に待ち合わせで30分待たされたり、客先の指示が悪くて意味のない仕事をしてしまったり。
そして、さらにこんなことに気づいているでしょうか?
もうそれならば、思いっきり迷惑かけて、かけられて生きたほうが人生がかんたんになるのです。
「ねー、お願い♡」って言いながら頼って、ときに頼られて「しゃーないなー」って引き受ける。
私たちが欲しいと思っている愛して愛される幸せは、ここにあるのです。
「みんな仲良く」&「迷惑かけてはいけない」のまとめ
幼少期にコレクションした間違った「常識」は私たちの人生をいちいち難しくしています。
「みんな仲良く」も「迷惑かけちゃいけない」も無理。
むしろ誰とでも仲良くなんてしてはいけないし、迷惑はどんどんかけるべきなのです。
もちろんお気づきだと思いますがこの2つだけではないです。
「いい人じゃないと好かれない」も逆です。いい人なんて面白くないので好かれません。
「努力は報われる」とかも、努力した結果はでるかもしれないけど、その結果が幸せとは限りません。果たしてそれを報われたと言えるのか?
幼少期に身に付けた偏見のコレクションは無数にあります。これ、多少は持ってても大丈夫だけど、本当にいらないものは思い切って断捨離をおすすめします。
持ち物は少ないほうが生きやすい。
お家の断捨離と同様、思い切った思い込みの断捨離をすると人生の転機になるはずです。
お家の断捨離も自分でできればいいけど、できない場合はみんなお片付けの専門家にお願いしますよね。
思い込みの断捨離も自分でできないときはカウンセラーにお願いすればいいのです。