Z世代といい関係を築くには?「24時間戦えますか」って何⁉
こんにちは!井上ききです。
最近、若者の扱いにくさについて相談を受けることが多いです。
きっと若者たちにとっては、私たち世代のめんどくささが意味わかんないって感じだろうと思うのだけど。
それはいつの時代も同じなんでしょうね。
先日、音楽教室の先生をしている方が、若者世代が誰も発表会に参加しないと嘆いていました。
小さな子は発表会に出るのに、高校生以上の参加がないとなると、ちびっ子たちに示しがつかない・・・と。
「プレッシャーになることを、なにもかも避けて生きるわけにはいかないのに」と彼らの将来を案じる一方で、
「強くプレッシャーをかけると、止めてしまいそうで言いたいことが言えない」と悩むお気持ち、痛くわかるのです。
さて、この記事では「Z世代」と言われる若者世代を理解したうえで、彼らとの上手な付き合い方について考えていきます。
「Z世代」って何?
Z世代という言葉を耳にすることも、そして使うことも増えました。
でも、「何才の人のこと?」って質問されて、明確に答えられる人ってなぜか少ない。私も含めて。
当事者である我が子たちも、すかさずスマホで検索していたくらいです。
ここらで、「Z世代」という言葉の定義をしっかり押さえておきたくなりました。
うちの子どもたちは18才と15才なので、まさにZ世代。
ところでなぜ、「Z世代」と呼ばれているのかというと・・・
私たち団塊ジュニア世代が→「X世代」。
その次の20代後半〜30代が→「Y世代」。
そして、その次だから→「Z世代」と名付けられたのだそう。
で、この「Z世代」の特徴といえばデジタルネイティブであるという点なんだけど、
私個人としては、当たり前にインターネットがあったことによって、彼らが浴びてきた情報の量にも要注目な気がしています。
Z世代は克服しない
私たち40代はもちろんなんだけど、それ以上の世代って、ダメなところは克服するもの、直すものという考えが割と当たり前。
周囲の期待に応えなくちゃいけないし、足らない力は補わなくちゃいけないなんて、つい頑張っちゃう。
でも、Z世代は、自分のダメなところを冷静に認識できているけれど、それは克服するものではなく、受け入れて最適化するもの、みたいな感覚を持っています。
※もちろん、すべてのZ世代がというわけではないけれど、そのような傾向が強いという意味です。
例えば、
片づけが苦手という自分のダメなところをちゃんと受け入れていて、
「とりあえず空いてるスペースになんでも置いちゃうんだよね~」
と客観的に自分を分析できていて、どこが自分の欠点なのかわかっている。
でも、「どうしたら改善できるのか?」「どうしたら克服できるのか?」と言うことにはあまり関心がないのです。
しかも、その欠点を隠そうとあまりしない。
なぜなら、情報が多いため、自分と同じような人間が他にもたくさんいることを知って、安心することができるから。
だから、片付けができないことを、それほど致命的な欠点とは感じていなくて、そんな自分をただただそのまま受け入れられるのです。
Z世代は価値観を大事にする
学校に来ない子が当たり前にいた時代に育ったZ世代。
当たり前だし、珍しいことではないから、「井上くんは、なんで学校に来ないの?」なんて干渉する人も少ない。
そして、干渉はしないけど、個人の価値観を尊重する傾向が強い。
まさに多様性を重んじているのです。
不登校の子どもの中には、授業は欠席するけれど、遠足などの行事には参加する子も多いんだけど、そんな在り方でさえ尊重される。
また、我々世代は、オタクみたいな子は、クラスのカーストの底辺になっていて、カーストの頂点に君臨するようなスポーツ万能モテモテグループとは接触すらできませんでした。
たけど、いまはオタクもスポーツマンもそれぞれ同じように個性として、尊重されている。
そうやって他人の価値観を尊重する彼らは、当然だけれど自分の価値観も大事にするのです。
自分だけじゃなく他人の価値観も大事にできるという点は、見習わなくちゃいけません。
Z世代は継続よりも適応が得意
40代以上の世代は、ひとつのことを頑張って続けることを評価する傾向がありますよね。
コツコツ続けた先に、安定や豊かさがあるみたいな価値観。
これが、Z世代あたりでは重視されないんです。
だって、東日本大震災で積み上げたものを失ったり、コロナで目指してきた目標が消えたりしたのだから。
コツコツ努力して積み上げることには関心がないのは当たり前です。
しかし、彼らは災害のたびに社会の変化に適応して生きてきてる。
ということは、長く同じ会社に勤めたりすることに価値はおいていなくて、より快適で安心な居場所を探しながら生きていくだろうと想像できますよね。
うちの長男も先日、「コンビニのバイトやめて、他のバイトもしてみたいなー」と言っていました。
私なんかは、「せっかく慣れてきたのに・・・」なんて思ってしまうんだけど、これこそがまさに老害です。
若いんだから、いろんな経験をすればいいのです。
Z世代といい関係を築くには? まとめ
「Z世代」は情報が多いことによって、自分の欠点を客観的に見ることができています。
自分と同じような問題や欠点を抱える人は他にもたくさんいると知ることができるし、
この問題を克服しないまま、幸せに生きる方法を探すすべを持っているのです。
「もっとこうなって欲しい」というプレッシャーをかけられても、それをするかしないかは、自分が決めるのだ、という感じ。
欠点を克服して、誰かの期待に応えようとする意識は、私たちほど強くはないようです。
(※すべての若者が同じである訳ではないです)
定年後、自分のやりたいことがわからなくて、途方に暮れて命を絶ってしまう人がいる世代にとって、本当は彼らから学ぶべきところのほうが大きいのではないでしょうか。
みんながいいと思うものを好きになることが、安全でいいことだと教育された私たち世代の方が、彼らから教わるものはたくさんありそうです。
「Z世代」は個人の価値観を大事にしている人たちです。
彼らといい関係を作るためには、個人的な価値観に耳を傾けること。その価値観を尊重すること。
そして、彼らをどう指導しようかとか、どう変えようかというよりも、彼らを理解することで私たちこそ、変わるべきことがありそうです。
X世代の私たちは「24時間戦えますか」にかんぜんに洗脳された世代。
時任三郎の力が入っちゃってる感じが、この世代を表しちゃってて懐かしい。
しかし、何年も前からリゲインは「3、4時間戦えますか」って唄っているのです。この「ゆるふわ感」は象徴的なんじゃないかな。
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