夫(母、子ども)にカウンセリングを受けさせたいと思ったら
こんにちは、井上ききです。
心理カウンセラーをしていると、家族にカウンセリングを受けさせたいというお話しは非常に多いです。
「母にききさんのカウンセリングを受けさせたいと思ってるんですけど、どう伝えたらいいでしょうか」
「息子が不登校なんですが、息子にカウンセリングをして、学校へ行けるようにしてください」
このようなケース、ほぼ100%家族に嫌がられて実際にカウンセリングに至りません。
その代わり私は、ご自身がカウンセリングを受けることを提案します。
だって、カウンセリングを受けさせたいくらい、夫や母親、そして子どもに対して不満や不安があるのですから、そっちを解決すれば早いんです♪
夫にカウンセリングを受けるように説得してるんですが
例えば、いつも夫が両親に怒鳴り散らしてイライラしている。
もう両親も高齢なんだから、何か気に障ることを言われても無視するとか、放っておけばいいのに・・・
どうして、いちいち相手にするのでしょう?
こんな夫の様子を見かねて、奥さまがお問合せをされるケース。
これは、ご主人に「助けて欲しい」と助けを求められてもいないわけですから、奥さまご自身こそ、夫を放っておいていいのです。
自分の問題だけをケアすることができるようになると、人生は思いっきり楽に上手くいくようになります。
「私、知~らない♪」と境界線を引いて、楽に生きられるようになってみませんか、と提案したいケースです。
どう伝えれば母にカウンセリングを受けさせることができるでしょうか
例えば、実母と同居している30代の子育て中の女性から、
「母親が、孫にあたる私の長女に過保護で困っています。
5才の孫に、なんでも買い与えるだけじゃなく、食事にも手を貸して着替えにも手を貸してしまいます。
娘が自立しないから止めて欲しいと言うと、泣き出します。
母は60代ですが、ききさんカウンセリングをしてくれますか?
母にどう伝えれば上手くカウンセリングを受けさせることができるでしょうか?」
このケースも、困っているのはこの相談者さん本人ですよね。
お母様は別に困っていないから、カウンセリングを受けたいと思わないわけです。
どう伝えても、カウンセリングを受けてくれないです。
何とか受けてくれたとしても、カウンセリングの効果はあまり期待できません。
おばあちゃんとお母さんに愛されて、のびのび育つ長女さんの未来を信じられる、ドーンと構えたお母さんになる道もあるし、
お母様に泣かれても、「私のしたい子育てを一緒にしてもらいます」という強い信念を持った母親になる道もあります。
いずれにしても、ご自身がカウンセリングを受けて色んな不安を手放すことを提案したいケースです。
子どもが不登校なのでカウンセリングをお願いします
例えば、中学2年生の息子さんが学校に行けない日が多く、送っていくとなんとか昼から登校できたりする、と話すお母さん。
「学校に送らなくてはいけなくて、仕事ができません。カウンセリングをして、息子を学校に行けるようにしていただくことはできるでしょうか?」
このようなケースは、お金を払うのもお母さんですし、お子さんにカウンセリングの時間だからって言えば、何とかカウンセリングを受けさせることは可能です。
が・・・
この場合、息子さんが学校に行ければそれでいいのかというと、問題はそこではないですよね。
お母さんも、本当は向き合える自分になりたいはず。
息子さんの不登校という問題を、カウンセラーに任せるのではなく、一緒に乗り越えませんか、と私だったら提案します。
人は変えられない
「変わって欲しい」とか「変わるべきだ」って言われると、むしろ頑(かたく)なになってしまうのが人間というもの。
だから、カウンセリングを受けるべきだとか、受けた方がいいなんて言われたら、ますます問題は大きくなるでしょう。
「人は変えられない」っていう言葉は、そういうことなんです。
反対に、「そのままでいいよ」って心から赦され、認められたら、その人は安心します。
困ったら自分が変わる
あなたが困っているとしたら、その原因は夫でもなく、母親でもなく、お子さんでもありません。
また、会社の上司でもないし、お客様でもありません。
問題から逃げず向き合えば、必ず解決できるのです。
夫に(母、子どもに)カウンセリングを受けさせたい まとめ
私たち人間は、他者のせいで幸せになったり不幸になったりすることはめったにありません。
でも、誰かのせいにしたくなっちゃうようなめんどくさい状況になることって、誰しもありますよね。
つまり、こだわらなくてもいいことに、こだわっているのです。
その執着している解釈や思考に気づくと楽になるはずです。
「夫にカウンセリングを受けさせたい」に似たケースで、「夫が発達障害かもしれないから、検査を受けさせたい」などもありますよね。
「夫は発達障害に違いない、だから私は不幸なんだ!」っていう考えにフォーカスしはじめると、
もう、「夫が発達障害である証明をなんとしてもするんだ!」という執着になります。
こうなるともう、誰も幸せじゃないんです。
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